毎年11月頃、次の書初展の手本が届きます。各自がどの手本に挑戦するかを決め、練習し、2月後半開催の展覧会に向け、1月一杯で仕上げるのが通常。

年に一度の書初展は、大きな紙、大きな筆で、大きな字を書くし、一年間の上達振りを自他共に確認できる機会でもあり、皆、楽しみにしています。なので本来はジックリと仕上げたい所です。

ロックダウンの元で

2020年の年末は、厳しいロックダウンの中配送の心配があり、書初め作品は12月に締め切り、日本へ発送しました。

クリスマスシーズンで忙しい上に教室への人数制限もあり、Skypeでのお稽古と教室へ来る人とスケジュールを組み。

2021年は11月頃まで穏やかで、その頃入手した配送情報を元に通常通り1月一杯で仕上げる予定でした。オミクロン株の感染者数は増えていても、実害情報を聞く限りでは、それほど強い制限は入らないだろうと油断していたら・・・予想外にも12月に突然の厳しいロックダウン!年末年始が明けても延長。

「送料は高いけれど1週間位で届くらしい」と聞いていたDHLに電話をかけ確認した所、配送日程は現在一週間から一ヶ月(!)その上送料はPost.nlの約3倍!

確実に2週間で届くなら皆と相談も出来るのですが、どうにも頼りない返事。

その事実を知ったのが2022年1月4日。最初のお稽古は7日の金曜日

難しい決断

皆「じっくり仕上げる事」を楽しみにしているし、私も楽しみにしている。でも「何が最優先か」を吐くほど悩み「展覧会に間に合う事が必須」と判断。心を鬼にし、努めて明るく「今日のレッスンで基本的に書初め作品を仕上げま~す♪」と、年始のお稽古で、生徒さんは伝えられたのでした。

いや~・・・皆さんの「動揺しいてる暇はない!」感の頼もしい事(涙)!!

出展予定の7人は、長い間お稽古に来てくださっている、和蘭みずくき会では熟練の方々。この様な「無理を通そう」と思い切れたのも、その「腕」を「信じられたから」に他ありません。

ピンチをチャンスに

コロナ渦で様々な事が「通常と違う方法」を生み出していますが、今回は「今までに無いスピード作品作り」に挑戦した記念すべき書初め展に成りました。

発送から約半月後、無事、東京の本部に到着したと連絡が入り、漸く食事がおいしくなりました。

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